MR600(F77)

MR600は1977年からシリーズに追加された機種で前後期の別がない。通巻番号カタログには8月のVol.9から登場する。その中ではマホガニー単板バックと紹介されているが、これは何かの間違いだろう。画像のギターは2層4枚の板を合わせた合板構造だ。メイプルの削り出しトップは3ピース、ネックはメイプル3ピース22フレットでローズ指板。ピックアップはPU−104、ブリッジはBR2020(以前のBR202)、ペグはMH802が採用された。MRは現在眺めても非常に美しいデザインだ。左右対称シェイプのギターでは最上級に美しいはずだが、これには少なからず「秘密」がある。ボディ・シェイプが独特の物で、座って弾こうとするとギターが右側に落ちようとする。右脚に乗せて演奏する姿勢ではあまりにも不安定だ。一方、ストラップ使用で立って弾こうとすると、著しくヘッド・ヘビーなバランスを発揮する(とくに24フレットのもの)。ルックスの美しさと引き替えに、非常に辛い癖を身につけてしまった。これはグレコも察知するところで、ストラップ・ピンがネック付け根から6弦側ホーン先に変更されたり、後発のMXは根本的に問題を解決しようとした設計だと考えられる。重量は3.8kg(弦を含む)。グレコのP−90系ピックアップのギターはどの時代でも大変魅力的だ。ぜひ試してみて欲しい。






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