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高速道路に落ちている軍手のナゾ
モドル




高速道路に落ちている軍手のナゾ




 高速道路を走っていると軍手が落ちていることがある。気にしている といくつも見つけ出すことができ、その数に驚かされるはずだ。それほ ど多くの軍手が落ちているのである。

 本来この軍手は、トラックから落ちたものだといわれてきた。トラッ クのガゾリンタンクのキャップに軍手をかぶせて、ガゾリンの漏れをふ せいでいるのだ。その軍手が高速走行の衝撃ではずれてしまうのである 。そのため、一般の道路よりも、広い道路や高速道路によく落ちている というのだ。

 ところがこの説は、まったくのデタラメであることが、関東地水質調 査研究所の調べでわかった。

 最近ではガソリンタンクのキャップの性能が上がり、軍手をタンクに 付けているトラックは少なくなっている。にもかかわらず軍手の落ちて いる数が年々増えているのである。












 なんとこの軍手はモグラの仕業だというのだ。モグラは主に土の中で 生活している。それぞれに縄張りがあり、自分の巣には他のモグラをよ せつけないようにしている。しかし繁殖期になると、オスは夜な夜な相 手を探しに出かけるのである。

 最近のモグラは子育て用の巣に大量の軍手を保管している。軍手の方 が、枯葉よりも強く暖かいためだ。この軍手をオスのモグラが深夜、口 にくわえて走りまわっているのだ。どうやらメスへのプレゼントなので はないかと考えられている。

 ではなぜ、高速道路なのであろうか。本来、高速道路というのは、後 から作られたもので、広い土地が必要となる。この土地は国が買い取る わけで、できるだけ安い土地を買い取る。この時、山などはなるべく避 けないとトンネルなどの工事で予算が足りなくなる。そのため平坦で安 い土地となると、田んぼや、畑。そして墓地周辺である。

 高速道路は日本の田畑と墓地をつないでいるわけである。そしてその 田んぼや畑の下には、大量のモグラが生息している。そして農作業中に 落とした軍手をモグラが見つけて、巣に持って帰るのである。

 そして深夜、モグラが高速道路を横断している時に、トラックに跳ね られるという。その証拠に跳ねられたモグラのそばには高い確率で軍手 が落ちているのだ。

 モグラは目がほとんど見えない。唯一の武器は鼻である。すぐれた嗅 覚を使いエサをみつける。ちなみにモグラは肉食で、田畑を荒らすこと はしない。田畑になる作物に群がる虫を食べているのである。人にとっ てよいことをしているのに、田畑を荒らすイメージがあるのは、かわい そうな話だ。しかも夜な夜なメスを求めてトラックに跳ねられるのであ る。

 今度、高速道路で軍手を見つけたら、「モグラさん、ごめんなさい」 と言おう。




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